非ホジキンリンパ腫は、世界でのがん罹患率において高い順位を占めており、毎年約51万例もの症例が新たに増加しています(2018年のデータ)。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(Diffuse Large B-cell Lymphoma, DLBCL)は、非ホジキンリンパ腫の中でも最も高い割合を占め(約30%)、比較的急性(aggressive)の病勢を呈します。
リツキシマブ(Rituximab)の発明以降、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対しては比較的良好な治療効果が得られていますが、再発(relapse)を繰り返すため、今なお多くの患者が悩まされています。現在、HemaMaxに関しては、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の患者がリツキシマブとの併用療法による臨床試験が行われ、医療上の新たな選択肢をもたらすものと期待されています。皮膚T細胞性リンパ腫(Cutaneous T Cell Lymphoma, CTCL)は、その罹患率が100万人あたり約11.32例と、皮膚CD4陽性T細胞性リンパ腫の中でも稀な疾患です。このタイプは一般的に、比較的長期かつ慢性(indolent)の経過を呈し、診断確定以降、多くの患者が数十年にわたり、Quality of Lifeを低くすることを余儀なくされます。
また、治療の繰り返しや疾患によってもたらされるQOLの大幅な低下により、患者自身ならびに関連する保険体系に一定程度の負担が発生します。そこにHemaMaxと全身皮膚電子線照射療法(TSEBT)との併用による臨床試験の結果、治療の奏功期間(Duration of Response)が延長され、治療過程における多くの副作用が軽減されることが明らかになりました。私たちは、患者の生活と医療品質におけるより良い選択肢を得られることに尽力しています。